■OASIS heart 6号
困難を乗り越える勇気が湧く |
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困難を乗り越える勇気が湧く
第1回Oasis学会の特別講演は、世界的に有名な「7つの習慣」について竹村富士徳先生にお話しいただきました。きっと、医学・医療なのに、何故「7つの習慣」?と疑問に思った方もいらっしゃるでしょうし、「7つの習慣」をご存じない方もおられると思いますので、何故、この講演をお願いしたのか、その目的と期待する効果についてお伝えしたます。
恐怖と不安が支配する社会の風潮
話は大きくなりますが、「日本国中、元気がない」状態ではないでしょうか。将来が見えない状況に直面して、行き場のない不安感や将来に対する恐怖感が支配し、口も心も閉ざしてダンマリを決め込むか、怒りを他者に向けるような出来事が頻発し、他者を批判することにより自分を守る自己防衛反応が世の中を支配しているようです。私たちはいつからか、他者を尊重する、謙虚である等、日本人の美徳、人としての原理原則を忘れ、他者との比較から自己肯定を決め込む民族へと変貌したのかもしれません。 あなたは何者か? 何のために生きているのか?
Oasis Medicalの理念は、透析患者のQOL(生活の質)の向上です。QOLという言葉は医療界では当たり前のように使われます。しかし、その本質的な達成は簡単ではありません。一方、現状は、医療事故の頻発や事故の隠蔽、患者さんとのトラブル等、この理念とは対局にある例が散見されるのです。 正直驚きました。即効性のあるノウハウや方法論を伝える本が多い昨今、異色でした。そして「やり方」を習っても継続しない、「あり方」こそが大事である。「あり方」とは、その人の人格の形成であるというのです。樹木に例えれば、人格という根を張らなければ、木の幹は大きくならず、葉も茂ることがない、だから人格という「根」を張る必要がある、これが「7つの習慣」のメッセージでした。この教えが実に説得力を持ち、私の目に飛び込んできたのです。 (Visited 1 times, 1 visits today) |