■OASIS heart 創刊号
透析医療の秘密 |
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創刊にあたり『透析医療の秘密』は、技術部が担当いたします。隔月ではありますが、技術部の業務や思いを皆さんとご家族にお伝えし、コミュニケーションを深めることができればと思います。 魔法の水2015年ラグビーワールドカップは、先日ニュージーランド・オールブラックスの優勝で幕を閉じました。日本代表は、強豪南アフリカを僅差で破る大活躍をサモア、米国も破り、国民を大いに沸かせてくれました。皆さんもその活躍を寝不足でご覧になったのではないでしょうか?2019年のラグビーワールドカップは日本開催ですので、皆さんもスタジアム観戦を楽しまれてはいかがでしょうか。
私もラグビーをしていた遥か昔、試合中の脳震盪、打撲をした際は大きなヤカンから冷たい水をかけられ、ムクッと立ち上がり試合に戻ったものでした。この冷たい水が「魔法の水」なのです。実はこの水、グラウンドの足洗い場のただの水道水なのです。(本当です)透析医療でも「水」、透析水はとても大切です。日々、本当の意味の「魔法の水」が作れないかと考える技術部です。今後シリーズで透析水の秘密についてお伝えしたいと思います。 田端の水透析に使用される透析液は、一般的には患者さま1人当たり0.5L/分必要とされ、4時間透析で120Lとなりますが、その透析液を作るのに必要な水道水は約2倍の240Lです。この人数倍ですから、3t、5tと大量の水が必要です。水商売ですね。 ところで、田端駅前クリニックの水はどこから供給されているかご存知ですか?八ツ場ダム、下久保ダムなどを源流にします利根川の水です。その水を三郷、金町の浄水施設で水道水に浄化し供給されています。私は水不足のニュースには敏感で非常に気になります。水道水は、いつも同じ状態、同じ水質で供給されているわけではないからです。水が不足すると水質も悪化するのではないか、消毒用の塩素濃度が高いのではないかと気になってしまいます。職業病ですかね? 「オアシスから心をこめて」私達技術部は、水にこだわり、水に心を込めて、心ある技術を提供することを、心に刻み筆を擱きます。(T.S) (Visited 1 times, 1 visits today) |