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2021年11月24日

夜間透析とは?メリット・デメリットを知って活用しよう

一般的には日中の時間帯に透析治療を受ける患者さんが多いですが、夜間に透析を受ける患者さんもいらっしゃいます。夜間透析のメリット、デメリットや費用、受けられる施設などについて知り、夜間透析を透析治療の選択肢のひとつとして活用しましょう。

夜間透析とは

透析施設では1回4~5時間の透析治療を午前の時間帯と午後の時間帯に分けて、1日2クールで実施している施設が多くみられます。

夜間透析とは夜の時間帯に行う透析で、午後17時以降に開始し、午後21時以降に終了する時間帯の透析と定義されています。

透析施設によって治療開始時間と終了時間は異なりますが、一般的には夕方17時~18時ごろから透析を開始し、夜の22時~23時頃まで透析治療を実施している施設が多くみられます。透析施設によっては19時~20時の遅い時間帯の入室が可能な場合もあります。

夜間に実施する透析の中でも夜から朝にかけて、睡眠中に約8時間かけて行う透析は「オーバーナイト透析」と呼ばれます。オーバーナイト透析は、21時~22時ごろから治療を開始し、朝の5時~6時まで行う透析です。

・わが国の慢性透析療法の現況(2018 年 12 月 31 日現在)4P下部
・医療法人 荒川クリニック
・大阪梅田医誠会 透析クリニック
・医療法人社団 誠仁会 みはま病院

夜間

夜間透析のメリット・デメリット

夜間透析のメリット、デメリットをみていきましょう。

夜間透析のメリット

夜間透析は夜の時間帯に透析治療を行うため、日中は仕事や学校、家事などに費やすことができます。仕事をしている方でも、仕事を続けながら透析治療の継続ができます。

夜間透析のデメリット

夜間透析の透析施設への入室は17時~18時頃の施設が多くなっています。そのため、就業時間によっては職場との時間調整が必要です。

透析を行うと、体調面でも疲れやすさや体調の変化などが生じやすくなります。透析治療と仕事の両立を図るために、主治医や職場とよく相談することも大切です。

仕事や学校を終えて夜間透析に直接向かう場合、透析施設で夕食をとらなければならず、自宅で夕食をとることができないというデメリットもあります。透析施設での食事提供がない場合は自分で夕食を準備する必要があります。

・大井町駅前クリニック

夜間透析は費用が変わる?

費用が変わる?

夜の時間帯に透析治療を行っても保険請求に関しては、通常の治療費と変わりません。透析施設によっては別途、施設の備品使用料や食事提供料、個室料がかかる場合があるため、事前に費用について確認しておくとよいでしょう。

・重井医学研究所附属病院広報誌 ハーモニー 5P

どの病院、クリニックでも夜間透析できる?

夜間透析はどの病院やクリニックでも実施しているわけではありません。夜間透析を受けられる透析施設は限られています。

2018 年日本透析医学会統計調査報告書では、2018年末の外来通院している透析患者数30万8,745人に対し、夜間透析患者数は3万1,544人です。夜間透析患者は外来透析患者の約10%で、全体で見ると少ない割合となっています。

まとめ

夜間透析とは、夕方17時以降に透析を開始し、夜21時以降に終了する透析治療です。夜間の時間帯に行うので、日中の時間を仕事や学校、家事などに使うことができます。

ただし、夜間透析が受けられる施設は限られており、希望の施設で必ず受けられるとは限りません。仕事や学業と両立する場合には、時間面や体調面に関して主治医や職場、学校との相談も必要です。自分のライフスタイルや体調面を考慮して、夜間透析を透析治療の選択肢のひとつとして活用しましょう。

夜23時まで受けられる
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夜間透析

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