保険に加入できる?透析治療と保険のポイント
昔は持病があると断られていた保険への加入ですが、最近では持病があっても加入できる商品が増えてきていることを知っていましたか?
透析治療を受けていても入院や手術を行ったことがここ数年間なく、状態が落ち着いている場合には保険によっては加入できます。
今回は、透析治療中でも加入できる保険について詳しくみていきましょう。
透析治療を受けていても保険に加入できる?
民間の生命保険は、個人の自由で加入する保険です。平成28年度の生命保険の加入率は男性80.6%、女性81.3%となっており、男女とも8割以上の人が生命保険に加入していることがわかります。
万が一の場合に残された家族の日常生活資金が不足することに不安を抱えている人の割合は、7割近くにものぼります。また、万が一の場合に公的な保障で大部分をまかなえると思わない人は7割を占めており、私的に経済的な備えをしている人々の63.9%は生命保険を選択しています。
民間の生命保険は、将来への経済的な俯瞰を抱え、私的に経済的な準備をしている人々の第一選択肢となっています。
透析治療を受けているとさまざまな合併症を併発したり体力が低下しやすくなるため、将来への不安を感じ、民間の保険への加入を検討する方も多いと思います。
一昔前までは透析治療を受けている方が加入できる保険はなかなかなく、過去に断られた経験を持つ方も多いと言います。過去に断られた経験から、透析治療を受けていると保険には加入できないとあきらめている方も多いようですが、最近では透析治療を受けている方も加入できる保険が新しく出てきています。
出典:(公財)生命保険文化センター 平成28年度「生活保障に関する調査」
出典:公益財団法人 生命保険文化センター 生命保険に加入している人はどれくらい?
保険会社によって保険の種類や金額・内容が異なる
腎不全で透析治療のための通院や投薬を受けていても、近年中に手術・入院の経験やほかの病気の既往がなければ加入できる保険があります。各保険会社によって保険の種類や保険料、保障内容は異なります。
透析治療を受けながら加入できる保険は、ほかの保険商品に比べて加入条件が引き下げられている分、割高なことが少なくありません。保障内容にも、例えば支払い削減期間が設けられているなどの条件が付いている場合もあります。
医療保険か生命保険かによっても条件や内容が変わり、なかには死亡保障をつけることのできるタイプの医療保険もあります。保障内容や細かい条件、保険料もそれぞれの保険会社の商品によって違うので、内容をしっかりと確認することが大切です。
透析を受けていても加入できる保険
透析を受けていても加入できる保険としては、告知の基準が引き下げられている「引受基準緩和型・限定告知型」と呼ばれる保険や、告知の必要や医師の診査が必要ない「無選択型・無告知型」の保険があります。
インターネットで「引き受け基準緩和型保険」、「限定告知型保険」、「無選択型保険」「無告知型保険」で検索すると、持病があっても加入できる保険がヒットします。「腎不全でも加入できる保険」、「透析治療中でも加入可能な保険」として具体的に示されている保険もあります。
それぞれの保険の種類ごとに、いろいろな保険会社の商品の一覧が確認できる保険比較まとめサイトを調べてみたり、持病と年齢をから加入可能な保険を検索して調べてみましょう。
参考サイト1:保険市場 引受基準緩和型/限定告知型の医療保険
まとめ
約8割の人が男女ともに生命保険へ加入しており、当然、透析治療中の方も保険の加入を考えたことはあるでしょう。
特にここ最近は、持病があっても加入できる保険にもバリエーションが増えてきています。
保険会社によって加入条件や保障内容、保険料などは異なります。他の保険商品に比べて保険料が高く、保障内容に細かい条件が付いているものもあるので、自分に合った保険を選択できるようにしっかりと保険の内容を確認し、納得できるものを選択することが大切です。
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