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2023年04月20日

透析患者の老人ホーム選び7つのポイント

透析患者は適切な老人ホームを選ぶことで、適切な医療やケアを受けて生活を送ることができます。快適かつ安全な生活を送るために、様々なポイントをおさえて選ぶことが必要です。本記事では、透析患者の老人ホーム選びの7つのポイントを紹介して適切な老人ホーム選びの参考になるように解説します。

老人ホーム

透析患者を受け入れ可能な老人ホームはあります

透析患者を受け入れ可能な老人ホームは、数は限られますがあります。公的な施設である特別養護老人ホームや介護老人保健施設に絞ると全国的にも施設の数は限られますが、全くないということはありません。

民間施設の有料老人ホームやグループホームでは、透析患者を受け入れ可能な老人ホームも見つかりやすくなります。透析クリニックと併設している老人ホームを選ぶと、透析クリニックまでの送迎や腎臓食などの対応も可能な場合が多くなります。

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老人ホーム選びのポイント

透析患者の老人ホーム選びの際にポイントとなるのは次の7つです。

① 週3日の透析施設までの送迎を誰がするのか

透析患者にとって週3日の透析施設への通院は必須となります。家族の送迎が難しい場合は、透析施設までの送迎を老人ホームで行ってくれるのか、透析施設側で送迎可能であるかを確認しておく必要があります。

② 食事制限の内容に適した食事の提供が受けられるか

食事に関して塩分制限には対応しているけれどもタンパク制限やカリウム・リンの制限までは対応していないという場合やオプションで可能などの場合もあるため、現在の食事制限の内容に適した食事が受けられるかも確認しておきましょう。

③ シャントの管理を毎日のケアで行ってくれるか

シャントは透析治療に欠かせないものです。入浴時に傷つけないように配慮する、血圧測定時はシャントと反対の腕で測るなど、ケアスタッフにシャントの知識があり、生活の中での管理がしっかりと行えることも確認しておきたい点です。

④ 糖尿病を合併している透析患者でインスリン注射が必要な場合に対応しているか

糖尿病を合併している透析患者でインスリン注射の介助が必要な場合には、インスリン注射を打つタイミング時に看護師が対応しているかを確認しておく必要があります。

⑤ 体調悪化時、急変時に病院への連携がスムーズであるか

透析患者は体調の変化が起こりやすいため、体調悪化時や急変時に連携している病院への搬送がスムーズに行える体制が整っているかもおさえておきましょう。

⑥ 認知症がある場合の透析治療時の付き添い、見守りの対応はどこまで可能であるか

認知症があり、透析治療時の付き添いや見守りが必要で家族が対応できない場合に施設がどこまで対応できるか、別にサービスを入れる必要があるのかなどを確認しておくとよいでしょう。

⑦ 介護度が上がる場合や医療ケアが今よりも必要になった場合に入所継続できるかどうか

今後、加齢や健康状態の悪化で介護度が上がる場合や医療ケアが必要になった場合にどの程度まで入所継続が可能であるかをあらかじめ確認しておくといざというときにも準備がしやすくなります。

老人ホームに入居するメリット・デメリット

メリット・デメリット

老人ホームに入居するメリットは、必要な医療ケアや介護を受けながら生活ができる点です。特別養護老人ホームの場合は終身入所が可能です。有料老人ホームの場合は、オプションを利用することで様々なサービスを選択しやすいメリットがあります。

デメリットは、入所すると活動量の低下や環境の変化によって身体機能が低下して介護度が上がったり、認知症が出てきたりということもあります。有料老人ホームなどの民間施設の場合は、費用も高くなります。

・【徹底解説】老人ホームのメリットとデメリットとは

まとめ

透析患者を受け入れ可能な老人ホームは決して多くはありませんがあります。透析施設までの送迎や食事制限への対応、シャントの管理や急変時の体制などのポイントを確認して、納得のいく施設選びを行いましょう。

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