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2023年11月09日

腹膜透析製品を提供するテルモをご紹介

腹膜透析は個人のライフスタイルに合わせて透析治療を行えるため、QOLが維持しやすいメリットがあります。しかし、自分で透析液の交換を行わなくてはなりません。患者がより容易かつ安全に腹膜透析を行えるように、医療機器メーカーは腹膜透析製品の開発・製品化を行っています。今回は、医療機器メーカーのテルモに焦点を当てて、腹膜透析関連製品の種類や特徴を紹介します。

腹膜透析

大手医療機器メーカーテルモ(TERUMO)について

一般の人にとって医療機器メーカーのテルモと聞いて思い浮かぶのは電子体温計や電子血圧計などではないでしょうか。

テルモは本社を日本に構える医療機器メーカーで、100年の歴史を持ちます。世界160以上の地域や国で事業を展開しており、一般向けの健康管理製品だけでなく、医療現場で使用される心血管治療用のカテーテルやステントグラフト、人工血管など、糖尿病治療に関連する機器、薬剤投与に関与する製品、採血から血液製剤化に必要なシステムの開発・製造なども幅広い医療機器や製品などを提供しています。

腹膜透析関連製品や透析液の開発を通じ、患者それぞれが自分のライフスタイルを保ちやすい治療への貢献も行っています。

・TERUMO

電子血圧計

テルモの腹膜透析製品をご紹介

医療機器

腹膜透析は透析患者が自宅や職場などにて、自分で行う透析療法です。腹膜に覆われた腹腔内に透析液を注入して一定時間溜めることで、自分の腹膜をフィルターにして血液中の余分な水分や老廃物を排出します。1日に何度か新しい透析液と入れ替えが必要です。

腹膜透析は透析液の入れ替えを手動で行うCAPD(連続携行式腹膜透析)と、自動腹膜灌流装置(APD装置)を使用して透析液を自動的に入れ替えるAPD(自動腹膜透析)があります。

テルモはAPD装置や透析液の交換時に清潔にチューブと透析液の入ったバッグを交換できる装置などを取り扱っています。

マイホームぴこ

自動で透析液の交換を行う自動腹膜灌流装置(APD装置)です。正面に大きな液晶画面があり、ガイドに沿って画面を押すだけの簡単な操作です。音声ガイドもついています。回路のセットはワンタッチで装着でき、交換前の透析バッグの加温も必要ないので、かかる手間が省略できます。

むきんイージー、むきんエース

透析液の交換時にお腹につながっているチューブと透析液バッグをセットすると、無菌に近い状態で自動的に接合できる装置です。むきんエースはボタン操作が必要ですが、むきんイージーはカバーを閉じるだけで

クリックセーブ

透析液のバッグとチューブの手動での接続時にカチッとはまったことがわかりやすいタイプです。透析患者の高齢化に対して、簡単に行えて接続完了がわかりやすいチューブセットです。

・TERUMO マイホームぴこ
・テルモ、腹膜透析用の無菌接合装置「むきんイージー」を発売
・テルモ、手動接続の腹膜透析液交換システムで新製品

テルモ以外のメーカーをご紹介

テルモ以外にも腹膜透析に関する機器を扱っているメーカーとして、バクスター、JMS、フレゼニウスなどがあります。

バクスター

バクスターは米国に本社のある医療サービスを提供している企業です。1931年の設立以来腎不全、麻酔、輸液、疼痛管理関連に特化した医療機器や医薬品の開発・製品化などを行っています。透析分野ではパイオニアとして60年以上の歴史を持ちます。

腹膜透析に関する製品では、腹膜透析液やAPD装置、APD装置を遠隔監視・操作できるシステムやお腹のチューブと透析バッグの切り離し・紫外線消毒・接続まで自動で行う機器などを取り扱っています。

・バクスター 製品情報

JMS

JMSは日本に本社を持つ医療機器メーカーです。1965年に、一人の日本人医師が輸血による副作用を解消するために立ち上げたのが始まりです。医療現場の声を大切にした製品開発・製造を行っています。

腹膜透析製品としては、チューブの接続を簡単で接続完了が確認しやすい接続チューブセットや、電源を必要とせずにチューブの接続補助を行う機器、プリンターやSDカードで記録が可能なAPD装置を取り扱っています。

・JMS 腹膜透析 製品紹介

フレゼニウス

フレゼニウスはドイツに本社を置く企業で、グループのうちのフレゼニウスメディカルケアグループが透析関連事業を担っています。世界100か国以上で事業展開をしており、関わる地域で得た臨床データを活かした血液透析、腹膜透析の製品やサービスの提供を行っています。

・フレゼニウス フレゼニウスメディカルケアグループとは

まとめ

日本の医療機器メーカーであるテルモは、透析患者のQOLを維持しやすい腹膜透析療法を推進しています。近年高齢化している透析患者が安全に腹膜透析を行えるように、使いやすさや感染予防対策をとったデバイスの提供や、身体にかかる負担の軽減をめざした透析液の開発などを行っています。これらの取り組みを通じて、腹膜透析治療を必要とする透析患者のQOL向上に貢献しています。

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