透析患者はこんな疾患が出たら訪問介護を検討しよう
透析患者が病気や骨折、加齢などによって歩行や日常生活動作に困難が生じた場合、自宅にて移動や動作の介助、身の回りの援助を受けることで、住み慣れた自宅で日常生活を継続しやすくなります。訪問介護の概要や訪問介護が必要になる状況についてお伝えします。
都内で透析患者に対応した訪問介護を受けられる施設もピックアップしているので参考になれば幸いです。
訪問介護とは
訪問介護は、介護福祉士などの定められた資格を有した訪問介護員が利用者宅に訪問して、入浴や排泄の介助などの身体介護、家事などの生活援助を行う介護サービスです。要支援・要介護の介護認定を受けている場合、原則として訪問介護は介護保険の居宅サービスとして提供され、一定の自己負担額で受けることができます。
訪問介護で受けられるサービスの種類
訪問介護で提供する介護サービスは、身体介護、生活援助、通院等乗降介助の3つのサービスに分けられます。身体介護は入浴・排泄・食事などの直接的に利用者の身体を介助するサービスで自立支援や重度化の予防を目的として行います。
生活援助は調理・洗濯・掃除などの日常生活上における家事などの支援です。本人や家族が行うことが難しい場合に提供されます。
通院等乗降介助は車の乗り降りの介助や車に乗る前、降りた後の移動や自宅内における準備などの介助、医療機関での受付の手続きなどを行います。
訪問介護が必要な透析患者
加齢に伴う身体機能の低下や脳血管障害、骨折、運動器疾患、パーキンソン病、糖尿病性神経障害、閉塞性動脈硬化症などによって歩行や日常生活動作が困難となり、要支援・要介護状態となった場合に訪問介護サービスを必要とします。
自力での通院が困難な場合には透析施設が行っている送迎サービスもありますが、透析施設に出かけるまでの準備や、帰宅時に送迎車を降りて家の中に入るまでの介助は受けられないことがほとんどです。透析施設に行く際の送り出しや迎え入れの介助を、訪問介護の通院等乗降介助を利用して受けられる場合があります。
また、日常生活上の活動を一人で行うことに困難がある場合には、排泄や着替え、入浴などの身体介護を透析患者の自立を促す目的で利用できます。
日常生活における動作自体は自立していて調理や洗濯、掃除などの家事が困難な場合で家族の支援も得られないときには生活援助を受けられます。
透析患者の訪問介護に対応した都内の施設をご紹介
透析患者は透析後の体調が変化しやすく、合併症を伴っている場合も多いため、介護時や援助時において、シャント管理や栄養管理に配慮して注意点やリスクを把握しておくことが必要です。
都内において、透析クリニックと併設していて連携がとりやすい訪問介護や透析患者の通院介助・送迎に特化した訪問介護サービスを紹介します。
訪問介護 ゆいな
住所 | 東京都西東京市南町5丁目1番地15号 |
---|---|
電話番号 | 042-451-9230 |
ホームページ | https://tanashi-cl.com/helper.html |
特徴 | 透析治療も行っているクリニックの介護事業部のひとつとして訪問介護も展開されています。居宅介護支援、訪問看護ステーション、看護小規模多機能施設なども併設されており、透析患者の在宅生活を多方面から支える仕組みが整っています。 |
望星西新宿診療所
住所 | 東京都新宿区西新宿3-12-12 |
---|---|
電話番号 | 03-5304-5655 |
ホームページ | https://www.nishi-s.com/kaigo.html |
特徴 | 透析治療を行うクリニックの介護保険事業として、居宅介護支援、デイケア、ソーシャルワーカーの配置に加えて訪問介護も行われています。透析日でない日に自宅にて身体介護や生活援助を受けることが可能です。 |
ベルケア訪問介護
住所 | 東京都板橋区蓮根3-26-24ハイツ西台B棟203 |
---|---|
電話番号 | 090-3089-4180 |
ホームページ | https://www.bell-private-ambulance-tokyo.com/ |
特徴 | 訪問介護事業として通院等乗降介助(介護タクシー)サービスを提供しています。透析通院に特化しており、寝たきりである透析患者の送迎車までの身体介護や透析後の体調変化時のストレッチャーでの送迎にも対応しています。 |
まとめ
透析患者は高齢化していることもあり、加齢や病気によって介護が必要な状態になることも少なくありません。訪問介護は自宅で入浴や食事、排泄の介助や家事援助などを受けられる介護保険サービスです。
透析施設が行っている送迎サービスでカバーされない自宅内での準備や移動などの介助を受けることが可能です。介護が必要になったときに安心して日常生活を送るために、訪問介護サービスの利用もひとつの方法です。
※コラムに関する個別のご質問には応じておりません。また、当院以外の施設の紹介もできかねます。恐れ入りますが、ご了承ください。
※当ブログの記載内容によって被った損害・損失については一切の責任を負いかねます。ご了承ください。